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>> 展覧会探訪〜No.11  写真展 『地球を生きる子どもたち』


お久しぶりです。展覧会探訪の更新が遅れに遅れてしまい、申し訳ありませんでした。いくつか展示は見ていたのですが、どうも色々とタイミングが合わなくて・・・。(デュシャンとかね。言い訳ですが。)今回はBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の写真展『地球を生きる子どもたち』です。


この写真展は20世紀を中心に約1世紀半に写された莫大な量の子どもをとらえた写真の中から心に残る約260点を厳選して構成されているとのことでした。
フロアは、継承・生存・犠牲・再生・記憶・尊厳・変容・現実・受難・希望とあり、最後には近況報告ということで、田沼武能氏が撮影した昨年末に起きたスマトラ島沖での津波後に撮影した、現地で生きる子どもたちの写真が展示されていました。

沢山の世界の子どもたちが写されていましたがその背景は様々で、戦争や災害、貧困など色々な状況の中で生きる子どもたちがいました。
どんな世界でも写っているその子どもたちが生きる世界をつくったのは大人たちで、この展示を見て思ったのは、子どもたちはいつでもどんな状況でもけなげに生きているということでした。
辛い状況で生きている子どもたちの写真は沢山ありました。けれどその中に、楽しそうに家の近所で友達と何とかごっこというようなものをして遊んでいたり、飛び跳ねたり、変な顔をしたり、話していたり。夢中で遊んでいる楽しい子どもたちの声が聞こえてきそうな写真もありました。
色々な状況下で生きる子どもたちの写真を見ているうちに、やはりこうでなければならない、子どもが楽しく遊んでいる声が聞こえるような社会でなければならないと思いました。

けれど同時に、戦争などで辛い状況で生きる子どもたちの写真は何十年も前のものばかりとも限らず、去年や一昨年などに撮影された写真もあるのも事実で、この子どもたちは過去ではなくて、現在であるのだということを思い知らされもしました。


ただ今回、ピュリツァー賞を受賞したベトナム戦争下で逃げ惑う子どもたちを撮影した「戦争の恐怖」に写っていた裸で逃げる女の子、キム・フックさんが現在も生きており、今回の展示にユネスコ親善大使として来日したということが分かったのは私にとって嬉しいことでした。
「戦争の恐怖」は以前に見たことがあり、きっと誰もが一度見たら忘れられない写真だと思いますが、私も忘れられず、この子どもたちはどうなったのだろうという気持ちを抱かずにはいられませんでした。
けれど知りようもなく、また忘れられない写真でありつつも現実感がないことも事実でした。
キム・フックさんは大やけどを負い何度もの皮膚移植手術をし、しかしそれを克服して、現在はカナダに住んでいるとのことでした。それが分かっただけでも、私は見に来て良かったと思いました。


この写真展は、私が最近見た写真展「森山新宿荒木」の森山大道・荒木経惟、土門拳・細江英公・植田正治・沢田教一・木村伊兵衛などの日本人の写真家から世界の写真家、そして撮影者不詳のものまで、多くの様々な子どもたちの写真が本当に沢山ありました。

時代も背景も国も様々です。思うこと、感じることも様々だとは思いますが、子どもたちを通した確かな歴史があると思うので、見てみては、と思います。


写真展『地球を生きる子どもたち』
2005年3月21日(月・祝)まで
Bunkamuraザ・ミュージアム / TEL:03-5777-8600
渋谷・東急本店横
10:00〜19:00、金・土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)
開催期間中無休
  入場料:一般1,000円


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