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>>ガラスについて勉強してみよう!〜入門編〜
私のガラス体験と言えば1度目は千葉で、2度目はコーガ石をガラス原料として用いた“新島ガラス”の新島で体験製作をしたことがあるというくらいで、展覧会等でガラスを見たり、作家の方から話を伺ったりしても、その製作過程やガラスについての知識は、恥ずかしながらあまりない状態です。
今回はガラスについて好きだけど見る・使う以外にはあまりよく分からない、しかし知りたい者ということで、まずガラスの技法について調べてみました。
そして疑問をいくつかあげ、それに答えてもらうということをしてみました。

入門編ということで、ガラスが好きな人にとってひとつの参考になれば幸いかな、と思っています。








・・・ガラスの技法・・・
●宙吹き・・・ 窯の中で溶けたガラスを、吹竿と呼ぶパイプに捲き取り、空中で吹竿をまわしながら息を吹き込み形成する方法。型を使わず、ハサミやこて板などで形を整える。
Q、溶けたガラスは何度くらいなの?

A、ガラスの成分によって温度には差がありますが、日本でよく宙吹きに使われているソーダガラスはガラスにする焼成には、1,400℃ぐらい。
普段作業で使うときには1,100〜1,300℃ぐらいで溶かされています。
実際に作家がガラスの形成する作業温度は600〜800℃ぐらいです。
一瞬さわっただけで、皮膚が水ぶくれになりますので、火傷は日常茶飯です。


Q、『吹竿』は何で出来ているの?(素材・長さ・重さ)

A、主な素材はステンレスです。鉄ではすぐに錆びてしまうので、ガラスの道具のほとんどがステンレス製です。長さや重さは作る作品の大きさによって竿の長さ大きさ太さが変わってきます。
太い物になると竿だけで2kg以上します。

Q、ひと行程はどれ位の時間で行うの?(ガラスが冷めるまでの時間など)

A、作品の大きさによって違いますが、ワイングラスの様な物なら、長くても1時間ぐらいで作業は終わります。
大きな作品になると3〜4時間かかることもあります。
ガラスには徐々に冷ます徐冷が必要です。作品が出来上がると徐冷炉に入れゆっくり冷まします。
ワイングラスのサイズですと12時間ぐらいで出てきます。
大きな作品になると徐冷に1ヶ月近くかかるときもあります。
●型吹き・・・ 製作したいガラス器の型を木・粘土・金属でつくり、その中に溶けたガラス種のついた吹竿を入れて吹き込んで形成する方法。

Q.型は何度でも使用でき、同じガラス作品をいくつも作れるの?

A、鋳物で出来た方を作った物はたくさんの作品が作れます。
木製はやはり木が燃えてしまいますので、金属ほどは長く使えません。
粘土の方を宙吹きで使うことはありませんが、個人の作家がよく使うのは砂型や焼石膏型ですね。
ほとんど1点物ですので多くの作品は作れませんが、独特の味が出て、よく使われている技法です。


Q、型の種類によると思いますが、剥離剤はどのようなものを使用するの?

A、カーボン(炭素)がよく使われます。
●バーナーワーク・・ ガスバーナーを使い、様々な色の棒ガラスを柔らかくなるまで熱し、曲げたり延ばしたりして細工する方法。
ビーズ、アクセサリーなど身のまわりの細々としたガラス作品を作るのに適している。

Q、実際どれくらいの大きさのまでバーナーワークで作品をつくることができるの?

A、実は驚くほど大きい作品が作られています。
数機の卓上バーナーを同時に使い普通の大きな花びんサイズのバーナー作品を作る作家の方がいます。
本来宙吹きガラスのサイズですが、宙吹きでは出せない模様などが特徴です。
松島巌さんの作品は代表的です。一度ご覧頂くことをお勧めします。きっとびっくりされると思いますよ。
●パート・ド・ヴェール・・ 粘着剤と金属酸化物を混ぜて練ったガラス粉や、粉々に砕いたガラスを耐火石膏でつくった型に詰め、型ごと窯で焼き上げる。そして除冷後、型からはずして磨きをかけて仕上げる成形法。

Q、ガラスの色はどうやって付けられるの?

A、 既に色の付いたガラスの粉や粒状のカレットや塊があります。
作家は画家が絵の具を持つように、たくさんそろえています。
パート・ド・ヴェールでは、主に粉状の色ガラスを透明なガラスの粒(カレット)に混ぜて色を付けていきます。

■色の成分については、またの機会に詳しく取り上げたいと思います。


<補足>
■新島ガラス・・・世界でも新島とイタリアのリパリ島にしかないという珍しい火山岩、コーガ石をガラスの原料として用いている。このためガラスの素の色が無色透明ではなく、オリーブ色になっている。
(新島ガラスアートセンター/TEL.04992-5-1540)



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